ロジパラさんを目指してた!

はてな日記で書いてた頃の冗談日記

GW前半2・天皇賞(春)

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鯛の鯛 → http://www.aquamuseum.net/himitu/tainotai.html

□計算より勘の競馬論3 天皇賞

  (計算より勘の競馬論  

 

鯛の鯛を紙ナプキンに包んで胸ポケットに入れて競馬場に向かった。

府中競馬場まで1時間半、DSをいじっていたらあっという間だった。

友人二人と合流して競馬新聞を眺める。適当な語呂あわせであててしまったことのあるオレはちゃんと考える気はなかった。

●誰でも考えそうなレベルの5R予想

今日は「みどりの日」。つまりGREEN OF DAY。GREENは5文字。今は5R。おお!これはチャンス!5番目の馬が軸だ!そしてGREEN (5)OF(2) DAY(3)。全部足すと10だ!買い目は決まった。

5-2

5-3

5-10

うん、かすりもしなかった。

※お気づきの方へ。本当は「昭和の日」です。「みどりの日」は5月4日です。ってか昔は4/29をみどりの日って言わなかった?

●無理にひねった6Rの予想

風が強くなったのでキーワードは風。

1.キンショー"ジェット"

3.シルクプレスト(昔の騎手が吉田「隼」)

よし、行け!

両方5着以下。


これまでの結果を見ると上位人気馬と人気薄の馬で決まるのが今日の傾向のようだ。

●神が降りてきた8レース

出馬表を見た瞬間、閃いた。おお、なるほど!本命馬とからめて、と。計算派の友人がオレの買い目を聞いてきた。オレは熱く語り始める。

「いいか、こいつがゴールド”キング”。続いてマウント”キング”。他にケー”ライアン”。分かるか?王族っぽい名前だ。これを本命のマチカネオオバンで流す!あてるぜ!」

友人の返事→「ふーん、あたるといいね」ちきしょう!後でホエヅラかきやがれ!

スタートはもうすぐだ。さぁ鯛の鯛よ、力を貸してくれ!オレは胸ポケットに手を当てる。…鯛の鯛がない!あわてるオレにアナウスが追い打ちをかける。

『マチカネオオバン号は発走除外します』

オレの本命馬だぁ!!   ホエー....

自分の予想に納得行かない点があった。ひねりが足りない。8レースが特にそうなんだけど、馬主が付けた名前に振り回されている気がするのだ。それでいけない、自分だけのロジックを見つけなくては。



●上位3頭が強い天皇賞

 一緒に行った友人は二人。先ほど出てきた計算派ともう一人は勢い派。勢い派の名をヒロロと言います。(マイミクにいます)

(ここから先はヒロロ目線でお楽しみください。)

 ヒロロは新聞のカトウさんの予想に乗っかってトータルちょい沈みだった。そんなカトウさんには天皇賞は乗っかることが出来ないので、152万を当てたことがあるという黒岩記者に乗っかることにした。黒岩記者によると3頭の人気馬のうちデルタブルースにかけろ!とあったのでヒロロはそのままかけて見る。今日のヒロロの目的は予想を的中させて自分の理屈が正しいことを証明することではない。また、儲けることでもない。競馬場にいる最大の理由はドキドキすることだった。記者と同じ買い目なら当たらなくてもゴールまで興奮できるはず。ふざけた買い方をしてレース途中で興味を失うヤンよりよっぽどましだ。計算派はの友人はデルタブルースを捨てメイショウサムソンを中心の買ったらしい。ヤンは....どうせロクなこといわないからいいや、さぁ、天皇賞スタート!

 デルタブルースは馬群の中でいい位置にいる。計算派も計算どおりらしい。ヤンは...「よく分かんねえなぁ、ってか3200mって長くね?」とか言っている。すでにやる気がないようだ。

 ゴール前!デルタブルースのノビが光る!ヒロロは叫んだ。行け!...行け!...行け!.....あれ?どこいった?

 馬群に埋もれたデルタブルースを探すヒロロの隣で計算派が大声を出している。メイショウサムソンは来ているらしい。計算派の叫びが聴いたのか、メイショウサムソン一着でゴール!...が計算派は喜んでいなかった。曰く「エリモエクスパイアが2着なんて考えられるかよ」

 天皇賞の発走馬が全て表示されている脇に現在のオッズが表示される。このまま決まると6-16。倍率は.....207.5倍!?そんもん当たるかぁ!! 「エリモエクスパイアは騎手がうまかったのかなぁ」とぼやく計算派の隣で「ちくしょー、黒岩なんて二度と信じねえ!」とヒロロは叫んだ。熱くなりに来たのだが、やはり的中させたいのも本当のヒロロの気持ちだった。

 ....その時、電子ライターに火をともす音がした。刹那の後、紫煙が流れてくる。タバコを挟んだヤンの指が電光掲示板を指した。

「ヒロロ、よく聞け。ゼッケン1の馬がマツリダゴッホ。名前の中にツリ、2チャン用語だな。ゼッケン4番の馬がアドマイヤモナークモナーが入っているだろ?最後にゼッケン16はエリモエクスパイア、モエが隠れているわけだ」

 だからどうかしたか。ヒロロはヤンをにらんだ。

「それを上位人気馬3頭と組み合わせるんだ。つまり.....」

 掲示板を指していたヤンの右腕が引き戻され、タバコを口に渡す。右手はそのままヤンの胸ポケットに流れて小さな紙切れを取り出した。

「当たり馬券がここにあるということさ」

 このバカ、でたらめな理屈で当てやがった!

(ヤン目線に戻ります)

「テッテテー」(大昔のクイズ番組の正解音っぽいサウンドエフェクト)

オレは両手を大きく上げた。素人ながらも競馬歴が長い仲間は「千円買ってりゃ20万だったのに!」などとは言い出さない。むしろ無理な理屈に200円も賭けるな!という突っ込みをいただいた。

 三人の家の中間地点で飯を食うことにした電車の中、友達が二人で話しているときに俺は考えた。今から飯をおごるのは普通のことだろう。ズボンの上から財布に手を当てる。小さな紙切れを機械に入れたら出てきたこの4万円は本当にオレのものなのか?突然のことでココロがついていっていない。たぶん、明日になるとオレのものという自覚が誕生するだろう。だけど....今なら......。決めた!宵越しのあぶく銭など持たん!

 

 

 

今日、全て使ってしまえ。


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