ロジパラさんを目指してた!

はてな日記で書いてた頃の冗談日記

2009-08-24

2009.09.11 セミナーに出てみた。

弁理士が教えるアイデアを育てるこつ

そのアイデアは本当に新しいの?

ex) 現状)インクトナーカートリッジはインクを使い切ったらカートリッジは捨てなくてはいけない。

  商売)空のカートリッジを送ってもらってインクを入れて送り返したら商売になるのではないか?

  結果)インクトナーカートリッジ会社がインクを入れ替えてはいけないと特許を出していたので裁判で敗れた。

   実は同じ事例がインスタントカメラで数年前に行われていた。

現状)インスタントカメラはフィルムごと写真屋に出すがフィルムは使われても写真を写すシステムはまだ生きている。

  商売)フィルムを取り出して、新しいフィルムをセットして再発売したら商売になるのではないか?

  結果)カメラ会社が裁判を起こして、ごたごたしたもののフィルム交換しただけでの再発売を停止させた。

→インクトナーカートリッジ会社はこの事例を知っていたので特許を申請しておいた。

アイディアのチェック方法

特許電子図書館http://www.lib.nara-wu.ac.jp/tokkyo.html

http://www.google.co.jp/

・yahoo.co.jp

※以下海外サイト

・USPTO(http://www.uspto.gov/)

Google Patents(http://8000s.com/)

・SIPO(http://www.sipo.gov.cn/sipo_English/)

百度(専利)(http://8000s.com/)

特許・実用新案・意匠・商標の調査とパテントマップ作成の手引―IPDL(特許電子図書館)はここまで使える (単行本)

・特許は各国で管理されるものだから、自国では特許のとられていないアイディアを他の国のサイトで見つけて申請すると面白いかも。(外国語が分かればの話ですが)

特許電子図書館をちょっと見てただけでも面白いものが載っていました。ばれない程度にパクっちゃ...だめだろうなぁ(笑)。ちょっとしか見てないけど使えそうな概念「特許公開2005-43931:プログラム自動生成システム及びプログラム自動生成方法」があった。考えているときに詰まったときのヒントに見るのもいいかも

そのアイディアはブラッシュアップできないの?

ジェームス・W・ヤングの発想方法

1.資料集め

一般資料:統計など

特殊資料:そのアイディアの分野に対する資料

2.咀嚼

資料を読み込み、組み合わせる

既存のデータの組み合わせ。(詳細は次項へ)

3.孵化を待つ。

考えるだけ考えたら一旦忘れる。(数日単位で)

4.アイディアの誕生

突然ひらめく

5.アイディアの具体性

現実性のチェック。特許電子図書館などによるチェック

アイデアのつくり方

SCAMPER

上記の咀嚼の詳細だと思います。

代用

ex)饅頭の中を餡ではなくアイスへ→雪見大福

※同じような商品が出たがロッテが特許で抑えたそうです。

んで特許期間が過ぎたいまでも有名すぎて商標権(?)で発売を食い止めることができるそーです。

結合

携帯電話+カメラ

応用

鉄道業界のM&Aを鉄鋼業界に転用した。

変更

ポッキーを大きくする。

他の使い道

もともと心臓用に開発が進んでいたバイアグラをEDに転用

無くしてみたら

ゲームハード機を高機能で争うのをやめてみた。

任天堂(技術から楽しさへ)。ラクラクフォン。

→コストダウンにもつながる。

逆転

リクルート系雑誌

購買者から金をもらって収益を得るのではなく、

広告出展者から金をもらう。

→R25など

さらに詳しく:http://bizmakoto.jp/bizid/articles/0804/15/news007.html

勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践


TRIZ

機能分析

・問題を一般化するために前工程、主工程、後工程に分ける。

・主処理の時系列

ex)掃除機の主工程

ゴミに接近→吸引→圧縮

・プロセスや構成要素の目的を考える。

※物質ベースではなく機能ベースで考えること。

アイディア出し

分割

画面と変更パネルを分割したリモコン

先取り

リスキーボンボンはチョコレートにウィスキーを入れるのではなく、 ウィスキーに飴を入れてかき回し熱すると飴がウィスキーの周りに膜を作る。その上にチョコレートをコーディングする

発想

列車の強化テストは列車を動かして耐風度をチェックするではなく、停止している列車に風をぶつけてチェックする。

動かないものを動かす

テーブルを動かして回転寿司

災い転じて....

鉄を放置して酸化して弱くなるのは劣化だが、そのときの熱を使って携帯カイロを作成

セルフサービス

マジックペイント(車の塗装で、傷ついたら勝手に治る技術)

入力パラメータの変更

花を乾燥させるために温度を高くしていたが、むしろ低くしてフリーズドライ

はじめよう!カンタンTRIZ―頭の片隅にあるアイデアをかたちにする本

インスタンスは後付け感が少しあるけど分かりやすかった。結果的に同じような考え方にたどり着くことがあったけど、こんな風に系統だって考えてれば遠回りしなくてすむかも。


そのアイディアはビジネスになるの?

アメリカで野菜をオンラインで売ることにした。

最初は好調だった。しかし競合他社が増え、開発コストが増えて破産。

価値観(顧客)

収益(競合)

キャッシュフロー(スキル)

これら三つが均等につりあうことが大事


そのアイディアは守れるの?

カラオケは発明会社が特許をとらずに他社が取ってしまったので発明会社は倒産。

APPLEvsSOTEC

IMACの形をSOTECがパクったけど意匠権がなかったので和解した。

知的財産

登録が必要なもの

特許

実用新案

意匠権

著作権

登録が必要ないもの

著作権

不正競争防止法

※裁判で証拠集めが大変になる

「雪見だいふく」はなぜ大ヒットしたのか 77の「特許」発想法

特にアイディア出しとアイディアの整理の仕方が面白かった。

二番煎じに対する注意点や法律に対する注意点など充実した時間でした。


アイディアを実現する「自分」ビジネスプラン作成術

新しいビジネスをするまでの流れ(インスタンス

1.ビジネス(新規事業)をやると決める

ビジネスアイディア

2.自分の強み(USP)を認識する

3.自分が成功しやすいビジネス領域を検討する

4.周りのビジネスを参考に、アイディアを考える。

※続けていいけないことを考えても仕方がない。

→できることだけではなくできないことも考えておく。

ビジネスプラン

5.まわりのビジネスモデルを構築する

6.必要な資源(ヒト・モノ・カネ・情報)を考える

ヒト:協力者、提携を探すときは「理由」(後述)があると強い

カネ:調達と削除

情報:最新業界情報

7.ビジネスプランとして事業計画書を課作成する

8.必要な資源を調達する

9.事業を開始する


自分(自社の)の特徴は何ですか?

自社(商品。製品。サービス)を引き立たせるものは他にない強み

何ができるかの認識

強み:得意なこと。(エリア内で)一番名事がいい


強み(USP)のブラッシュアップ

USP(Unique Selling Proposition)

「求心力を持ったメッセージ」のこと

(≒「独自のウリ」「他印より優位性のある強み」)

どれほどの思いをこのメッセージにこめることができるかで

他との圧倒的な優位性が確立でき、レバレッジが利く。

他人の事業や好きなこと(得意なこと)を聞いて「強み」として気づく。

1.自分(・取り扱う商品・製品・サービス)のウリは?

2.一言説自明するだけで声をかけてくれる(購入・利用したくなる)お客様はどんな人?

3.なぜ他ではなく「私」(サービス・商品)を選んでいただける理由は?

4.「私」(サービス・商品)は、お客様の悩み(・不便さ)を解決できるか?

お客様がそれを信じられる根拠(証拠・数値)は何?


ビジネスアイディアを考える

ドメイン(事業領域)の5W2Hを整理する

誰に:ターゲット

最終的にお金画を払う人が誰かを認識すること

具体的に絞り込むこと

「女性」だけだと弱い。

→30台主婦で小学生の子供がいる中央区LDKに住む女性

ここまでくれば、生活パターンなどが予想できてニーズが分かる。

何を:ニーズ

ターゲットが感じているだろうニーズをつかむこと

どのような価値を提供するかを明確にすること

大阪に行きたいときの「機能的価値」:到達すればよいので深夜バスで低額で

大阪に行きたいときの「感情的価値」:リラックスしていきたいのでグリーン車で高額で

どのように:方法

広告宣伝方法、販売方法などを明確にすること

ターゲット(潜在顧客)がいる場所を想定すること

自分、自社の強みを生かせるものにすること

※やり方がわからない場合は、ターゲットが絞れていないってこと。

なぜ:理由

どこで:場所(インターネット等)

いつ:時間(タイミング、時期等)

いくらで:お金(料金体系など)

※ワンチャンス(一年)が客がなくならないか、常にリピーターと新規顧客がいるかを考えること。


セミナーで隣に座っていた人は喫茶店に置く調度品を作る人たちのための販売ルートをつくろうとしている人でした。

 僕の技術レベルは僕の業界では、どんなに自分をよく言っても平均です。知識と経験から得た知恵は、そこそこ持っています(知識の方は少ないかな?)。でも僕の業界を知らないその人には、レベルの高い人に写ったくれたみたいです。なるほどねーと思いました。

 顧客は業界no1の技術はそれほど欲してないんだね。自分の求めることができる人が欲しいだけなんだよね。考えてみれば自分でゲームハード機についてそんな考え方をしているわ。これとか

 技術的に一定レベルをどうにか超えているなら、やっぱアイディアが必要で重要なんだね。


自己啓発的に、平たく言えば今働いていないので出てみたセミナーですが面白かったです。

ヘタレた本音を言えば、俺が起業して世の中に何かを発信してエンドユーザーからお金をもらう想像がまだできないところ。誰かのアイディアを(会社経由で契約して)技術的に支えてサイトの売り上げとは関係なく技術料や拘束時間料でお金をもらうことしかできないと思っている。

....うーん、サラリーマン根性というか奴隷根性というか......orz