ロジパラさんを目指してた!

はてな日記で書いてた頃の冗談日記

髪結いの亭主 [DVD] ★★★☆☆

建前

 男が少年のときに魅力を感じた年上の女性は床屋さんを営んでいた。ドキドキしているのがばれてしまうのではないだろうかと思うほど大人の女性が密着してくる床屋さん、その時感じた胸の高鳴りは少年が大人になっても忘れられなかった。一人でお店を切り盛りする美しい女性マチルドに心を奪われる主人公。マチルドも彼を受け入れ結婚する。彼女は言う「ずっと愛していてほしい。愛がなくなったのにやさしさだけでそばに居てほしくない」と。

 往年の名作。フランス映画らしい静かな展開の中に男の思いと女の不安が情緒豊かに表現されている。冒頭の少年の性の目覚めは誰にも経験があるのではないだろうか。それを踏まえた後半は現実にはありえないだろうと思いつつ、こんな幸せな生活もいいなとついついあこがれてしまう。この二人のようになれればいいなと思えるだけに結末は突然で衝撃的。

本音

 少年時代に思いを寄せる床屋の女亭主はきれいでもかわいくもないが、胸が大きいだけで興奮してしまっている主人公がちょっと笑ってしまった。そんな時代がオレにもあったよ。好感が持てたんだけど、成人してからの展開が速かった。床屋に二回行っただけで結婚だもん。映画の尺の問題もあるだろうけど早すぎない?

 マチルドが死ぬのは良くわからなかった。芥川龍之介が「将来に対する漠然とした不安」と書いて自殺したけど、それと同じ不安を感じたのかな?愛されているまま死にたいと。説明不足だと感じるのはオレの読解力不足?

一時間半だったから★3つ。後三十分長かったら★1つになってたかも。

 若い嫁に働かせて、おっさんは働きません。嫁の店で遊んでいるだけです。まぁ嫁が納得しているみたいだからいいんだけどね。