ロジパラさんを目指してた!

はてな日記で書いてた頃の冗談日記

自分で判断する権利と、かいつまんで説明すること

 仕事でミスをしたときや困ったときに相談するのは誰だろうか。直属の上司?それは最終手段だろう。特にその上司から現場を一任されている場合、その上司は私たちの話を聞き、「お前でどうにかしろ!」というか、「現場には手の届かないところから手を回す」か、「現場から完全撤退」しか判断できない。

 今回はその前の段階でのことだ。自分で解決案を探る段階の時は他のセクションや部署と連絡を取ってフォローの方法を考えるのではないだろうか?

 こちらがミスをして他のセクションに相談に乗ってもらう場合、私はこちら側の状況を包み隠さず説明してきた。良いも悪いもすべて話し、判断する権利を放棄し、指示を受けていた。

 

 すべて話をするため、その件と関係ない部分の潜在的なミス*1が発覚したりする。他のセクションも人間だから潜在的なミスは犯しているはずなのだが、ミスが相手に知られてしまうことが問題なのだ。必要以上に立場が不利になって、そのときのミスとは関係ない面倒な作業まで押し付けられてしまう。こちらに不利な条件を突きつけられる要因になる。 ”すべてを話す”といえば聞こえが良いが、”余計なことまで話す”と同意のようだ。それは愚直とかバカ正直ということではないだろうか?

 

 私にとってバカ正直の代表例は転職の方法である。こともあろうことか、バカ正直にも同業他社に行くことを社長に話してしまったのである。転職に関してのみ言えば自社の社長は、信頼の置ける上司ではない。他のセクションという立場でもない。あえて言えば「敵」という言葉が一番ぴったりなのではないだろうか?敵にバカ正直に事情を細く説明して判断をゆだねてしまったのである。今にして思えば、なんて愚かな真似をしたのだろうか。

 結果、転職はこじれてしまった。私は社長の理不尽ともいえる要求を呑むしかなかった。転職の騒動が終結するのに一年近くかかってしまった。

 

 言うべきことと言うべきではないことを判断できるのが大人ということなのだ。自分で判断する権利と、かいつまんで説明することを放棄してはならない。それがいつだろうと、相手が誰だろうと。

*1:現状はまともに動作しているが、特殊なことが起きると対応できないというミス。本当に特殊で0.1%にも満たないことが多い。理屈上は対応できなくてはならないが現実に発生することはない