10月末に久しぶりに他業種で仕事をしました。その中で感じたこと。
体面
体力面というよりも体全体について。
冷蔵庫の片方を持ち上げるのに苦戦しているオレを見て社員さんAが「この冷蔵庫（大型）はうちなら女の子でも一人で運べる」と言っていた。力の入れ方がオレとは違うんだろうね。力の入れ方を知っているというか。それとオレが余り信用できなかったんだけど、冷蔵庫や大型家具をジャバラ（というらしい。毛布見たいのもの）ので巻いて、その上からロープを巻きつけるんだけどロープを持つと楽に持ち上げられる、もしかしたら持ち上げるためにロープを巻きつけている？
小さなダンボールを持つときに「右利きなら右手を上に添えて左手で下を支えたほうがいい」と言われた（他にも理由はあるようだけど）。他に大型家具を持ち上げるときに「もうちょっと腰を下ろしてから力を入れて」「持ち上げきったほうが歩きやすい」と言われた。その作業をするのに必要のない部分に力を入れ、必要なところに力を入れきってない。
おかげで終盤は腕が上がらないし握力がなくなっていた。
小さなダンボールを持って歩くときに壁や冷蔵庫、特にドアノブなんかにダンボールをブツケまくった。これも馴れの問題？注意力の問題？
精神力面
怒られまくりの中で馴れない作業。馴れない言葉を当たり前のように使ってくる。思うより精神力を削られる。
そうするとぼーっとしてくるね。二つのことが難しくなってくる。「Ａをトラックに持っていってＢとＣを持ってきて」といわれてＣを忘れる。聞きなれない「Ｃ」が言葉として頭に入ってこない。まとまった荷物を見て「コレとコレは捨ててコッチのはトラックに積んで」といわれて後半しか頭に残らずに全てトラックに積んで怒られる。
社員さんにとっては当たり前のこと。でもオレには馴れないこと。さっきまでできてたことできなくなる、さっき言われたことを忘れる。
オレとしてのキモは「オレにとっての当たり前でも新規参入者には知らないこと。それは疲れること」「クライアントや既参者にとって当たり前のことでもオレにとっては知らないこと。知らないことを伝えて説明を受けなくてはいけない」ってことかなぁ
常識面
あれ？上で書いちゃったかな？自分の常識は相手の常識じゃないし、自分が常識だと思っていることは説明がしにくい。
社員さんは「引越し業界単語」や「会社のツール」はオレが分かるように説明してくれるんだけど、一般用語だけど、普通にしているとなじみのない単語は説明してくれない。意地悪じゃなくて「一般にある言葉だけど世間じゃ聞きなれない言葉」であることに気づかないんだね。大型荷物を引っ越すときに傷つけないように巻きつける布をジャバラ（蛇腹）というらしい。ＤＩＹセンターに売っているようなものだと思うんだけど、必要のない人は存在さえ知らない。
だから「トラックからジャバラ持って来て」と普通に言われて、こちらは「ジャバラ？」となる。社員さんと俺の間には常識の幅に開きがあるんだよね。
言葉だけじゃなくて動作もそう。大型家財を台車から下ろすときに社員さんは対面に構えて「下ろして」と一言。それで「台車をゆっくり社員さん側に倒して家財をずらしながら地面に置き、台車を引き抜く」はオレには分からないっすよ。
本業では気をつけるようにせんと。
自分の知っていることの７０％を世の中の常識とすると二人いれば７０％×２で ４９％しか常識じゃなくなっちゃうんだね。
さらに３人集まれば３４．３％まで落ちる。気をつけないとなぁ。
仕事面
社員さんの一人が厳しい人でした。ドンくさいオレにマジ切れしてました。ま、オレとしては黙って怒りをこらえてオレがミスったりするよりマシだし、彼は小出しに吐き出しておいてもらったほうがよさそうな人っぽかったんでよかったんだけどね。
毛布のたたみ方から台車にダンボールを乗っけたときの運び方まで、説教してくれました。
「こいつ常識がなさすぎだ」みたいな感じで頭を傾げてくるのは、上記で書いた彼の常識が狭くなっているってことになると思うんだけど、社員さんは二人ともプロ意識をしっかり持った人たちでした。
総括
知らない人たちと他業種での仕事は思ったよりも刺激的でした。色んなこととに気づけたような気がする。
引越し業者
最後の最後に引越し業者の作業について。
でっかい家財を人が一人ではいる程度の玄関を通す。そのときにぶつけてはダメ。作業用にカスタマイズされていないところでお客様の前で作業を、素人のお客様の指示を受けて作業をしなくちゃいけない。
今回のお客様は優しい方で本当によかった。お客様によっては爆キレされそうな勢いでダンボールをぶつけてまくってたので本当によかった。
これで長距離移動があったら起きていられなかったろうし（寝るな と最初に言われた）
外階段とかがあったら偉い目にあったろう。
引越し業者のアルバイトはもういい。
