ロジパラさんを目指してた!

はてな日記で書いてた頃の冗談日記

覚醒

 実家で飼っていたちっちゃくて臆病な愛犬は水が苦手でした。散歩しているときに彼女(メスね)より少し高い壁があり、ひょいっとジャンプして壁の上を歩こうとしたのですが、壁の向こうは池で、思いっきり水の中に落っこったことがあるからかもしれないです。他にも色々やらかしてくれていたので、チロという名前でなく、親しみをこめて”バカ犬”と呼ぶことが多かったです。


 もう10年ぐらい前。暑の夏い日(←アツのナツいひ)にバカ犬を洗ってたんですよ。犬用ボディシャンプーで洗ってるときは静かにしているんですが、水をかけてやると「キャァァァァァァ!!こーろーさーれーるーーーーー!!」ぐらいの勢いで叫ぶんですよ。隣近所とまともな信頼関係を築いといてよかった。交流がなかったら確実に動物愛護団体を呼ばれている奇声でした。


 そんなことしていたら家の前の道路から小学低学年ぐらいの女の子がこちらを見てました。珍しそうな面白そうな顔をしているので「やってみるかい?」というとうれしそうに入ってきてバカ犬を洗い始めました。夢中でやっている女の子はスカートがまくれるのも構わずバカ犬とじゃれています。当時、幼女誘拐が多発し始めた頃だったので注意しました。ですが、そこは知らない家の軒先で犬を洗っているのに興味を持っちゃう女の子、あっけらかんと「見られてもダイジョーブだもーん」と自分でめくってきました。「やめなさい、そんなことすると連れていかれちゃうぞ!」と戒めたオレにペドフィリア(幼女嗜好)気質なかったようで、覚醒しませんでした。


 やがて、女の子はオレの許可を得て蛇口をひねり、ホースから水を出しました。ホースをもってバカ犬にかけるとバカ犬は「キャアアアアアアアアア!!この子も敵だったーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」と大騒ぎします。

 うーん、やっぱりこうなるかー、女の子がびっくりしてなきゃいいけど.......。杞憂でした。むしろ笑顔でした。どうやらこれがやりたくてうずうずしてたようです。


女王様を覚醒させてしまった? 今頃あの子は何をしているだろうか.....