飲み会が始まって三十分後、新宿の地下鉄駅に降り立つ。
今日は懐かしい仲間が集まる飲み会だ。ビールがさぞ旨かろう。
南口しかない地下鉄の出口、店がある東口まで歩く
今日はちょっと蒸す。一口目のビールが旨かろう。
幹事さんから電話が来て、大きな勘違いを知る。話によると南口の甲州街道をちょい歩いたトコでAMPMの近所らしい。
無駄な運動をしたがビールのためだと思うことにする。
とりあえず南口に戻り、甲州街道を歩く。AMPMが見つからない。交番があったので聞きたかったが、おわまりさんが不在。しょうがないので南口に戻る。
集まるのは十数人。ビールを飲みながら交わす会話にノスタルジーを感じるだろう。懐古主義?たまには悪くない。
たぶん、今、甲州街道だと思ってる道は違くて、交差しているこっちの道が 甲州街道なのだろう。
AMPMを見つける。十分ほど近所をうろつくが店が見当たらない。見つけた交番にはおわまりさんがいた!やっぱおまわりさんがいてくれないとね。今いる道は明治通りという名前らしい。
教わった通りに、さっきの道に戻り、逆方向へ。またAMPMを見つける。十分ほど近所をうろつくが見つからない。幹事から電話があって店の前で落ち合う。
地下鉄の出口から2分ほどの場所にある店を見つけるのに要した時間は三十分強でした。
座るが置いてある瓶ビールは全て空。頼む。少し談笑。ビールがこない。みんなと会えてほっとしたのかテンションが高い。ビールがこない。疲れてて、しゃべってので喉がカラカラである。ビールがこない。ビールがこない!ビールがこない!!
隣のにーちゃんの緑茶ハイを一口もらうべきか!?そんなことしたら興が削がれる!うーん、うーん。
ビール到着。
ついでもらって自ら乾杯の音頭をとることにする。
「じゃあ、俺とねーさん(同タイミングで到着した人。この人は迷ってない)の為にかんぱーい!!」
会話に無理矢理割って入って乾杯。
小さなビールグラスに入ったそれをぐいっ!!と呑む。
この時の感動は僕のつたない言葉では伝えきれないのでマンガより引用をさせてもらいます。
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「ううっ・・・」
「キンキンに冷えてやがる・・・」
「あ・ありがてぇっ・・・」
「涙が出るっ・・・」
「犯罪的だ・・・うますぎる・・・」
「染みこんできやがる・・・体に・・・」
「ぐっ・・・溶けそうだ・・・」
「本当にやりかねない・・・ビール一本のために・・・強盗だって・・・
(賭博破戒録カイジ(1) (ヤンマガKCスペシャル) 缶ビール一本飲むのに8ページ使っているらしいです。)
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何度・・・もう何度歩いただろう。
何千回何万回、気の遠くなるほど迷った。。
全ては・・・全てはこの一口のために!!!
(はじめの一歩(32) (講談社コミックス) 木村VS間柴の名シーンより ちょい変更あり )
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う…うまかったー。