ロジパラさんを目指してた!

はてな日記で書いてた頃の冗談日記

時間の効率化

 時間を有効に使うのに二つの作業を同時進行させるという方法がある。パソコンを二台に使ってそれを管理するなら効率的だけど、片方でも自分がやる場合は非効率だ。例えば隣のパソコンに作業をやらせて、自分は自分のパソコンでクライアントに提出する資料を作る場合である。隣のパソコンが順調に処理を進めているかチェックしなければならないし、そのチェックしなくてはならないという意識で資料作成に作業に集中できず、遅々として進まなかったり、資料がクオリティの低いものになってしまう。結局非効率になってしまい、倍かそれ以上の時間をかけてやり直しすることになってしまう。人間は本人達が思うほど高い能力は持っていないらしい。一度にできるのは一つだけのようだ。

 正直に言おう。私は自分が人並みよりもちょっと高い能力を持っていると思っていた。二つぐらいなら同時進行できると思っていた。しかしこれまでを鑑みると効率化を失敗したことしか思い出せない。自分の作業に集中しきって隣のパソコンがエラーを出しているのに気づかずにデータを修正して再度一度始めるのに丸一日かかったり、隣のパソコンが気になりすぎて提出した資料は誤字脱字が多く内容が要件を満たしていないで差し戻しのことは少なくなかった。

 それはプライベートでも同様だ。私のテレビは画面を二つに分けることができるので左側で借りてきたビデオを、右側でゲームを行うことが可能だ。私が好きなゲームはRPGとかシュミレーションといった反射神経が必要ではないゲームなので、レベル上げなら左側のビデオの内容を見ながらプレイすることができる。しかしビデオの内容を覚えていたことはほとんどないしゲームもあまり進まない。自分の意識を二つに割ったことでテレビ番組に70%、ゲームに70%となって時間を140%有効活用するのが目的だが、実際はビデオに30%、ゲームに30%ぐらいなのだろう。そして改めてビデオを見直すことになるが、なんとなく覚えているためにストーリーが分かってしまい楽しむことができない。楽しむために借りてきたのに効率化を図って無駄な時間を2回作ってしまったのである。これでは本末転倒だ。

 仕事でもプライベートでも二つのことを同時に進行させても時間の効率化にはならない。それどころか密度の低い時間を作ってしまい、結局時間を余計に使うことになってしまう。時間は有限だから惜しむことは間違いではないと思うが、一点集中することによって、その時間の濃度を高めることが一番の効率化の近道のようだ。複数のことを考えなくてはならないこともあるが、一つのことに集中するときは余計なことを考えずに目の前の作業に没頭することが一番なのだろう。複数の作業を抱えると、「あれもやらなくちゃ、これもやらなくちゃ」と思ってしまい無理にでも同時進行させてしまいたくなるが、一人の人についている頭脳は一つである。一つづつ着実に片付けていくのが最上の方法なのだ。