建前
イギリスがローマ法王の教会から脱退し、英国教会を設立した時代的背景が描かれている作品。ヘンリー８世が王妃キャサリンと離婚して別の女性を娶りたいという。王はキャサリンと婚姻するときに法と道徳に反していた。そのキャサリンとさらに別れたい言うヘンリー王。トーマスはそれを許すことができなかった。
道徳と筋と自分の主張を曲げない。誰にも説得されず脅迫にも屈せず謀略に貶められても主張を変えない姿はまさに「わが命つきるとも」にふさわしい。
本音
歴史的な問題とか英国教会とかを抜きにして、面白かったです。主人公のトーマスが自分の主張をいついかなるときも曲げないで一貫されていたのは見ててすがすがしかった。ただ、トーマスがどんな理由で王様の再婚に反対してたか良くわからなくなった。もともとは法とキリスト教の教えを考えの拠り処としてたと思うんだけど、最後にはそれらも否定している（そのため、建前は”道徳と筋と自分の主張”としか書けなかった）。トーマスの考えの拠りどころがちゃんとわかれば★がもう一個だったかも。オレが読解力がないだけかもしれないけどね＾；
ちなみに本編には関係ありませんが、ヘンリー８世とアン（結婚した娘ね）の子供が女王エリザベスになります。
